商品登録はAmazon2分・楽天は撮影から|3モールの工数差と実際の手順

多店舗運営で最も工数の差が出るのが商品登録です。Amazonなら数分で終わる作業が、楽天では撮影から始まります。

Amazon・楽天市場・メルカリShopsの3モールに商品を登録している立場から、それぞれの実際の手順と所要時間を書きます。同じ商品を売るのに、なぜここまで差が出るのかという話です。

結論:所要時間はこれだけ違う

先に結論から書きます。1商品を登録するのにかかる時間は以下のとおりです。

モール 所要時間
Amazon 2〜3分
メルカリShops 2〜3分
楽天市場 撮影・LP作成を含むため測定不能

楽天だけ「時間不明」と書いているのは、ごまかしではありません。作業が自社内で完結せず、外部の工程が入るためです。詳しくは後述します。

Amazon:カタログを探して価格と数量を入れるだけ

Amazonの商品登録は、既存カタログへの相乗りが基本です。手順は以下のとおりです。

  1. セラーセントラルで該当商品を検索(JAN・ASIN・キーワードのいずれか)
  2. 登録するカタログが見つかったら選択
  3. 販売価格を入力
  4. 数量を入力
  5. SKUを指定(指定しなければ自動で採番される)
  6. 登録

これだけです。商品画像も商品説明も、既にカタログにあるものが使われます。自分で用意するのは価格と在庫数だけ。

弊社ではSKUを自社の命名規則に合わせたいため手動で指定していますが、こだわらなければ自動採番でも登録できます。

例外:ブランド審査が必要なカタログ

すべての商品が即座に登録できるわけではありません。ブランド審査が必要なカタログがあります。

この場合、仕入元から受け取った納品書を添付して申請します。正規の仕入ルートであることを示せば審査に進みます。

審査があるぶん時間はかかりますが、これは並行して他の作業ができる待ち時間です。手を動かす作業量が増えるわけではありません。

一括登録は使っていない

AmazonにはCSVによる一括登録機能がありますが、弊社では使っていません。1件ずつ手動で登録しています。

理由は、1件あたり2〜3分で終わるためです。一括登録はファイルの準備や項目の確認に手間がかかるため、扱う商品数によっては手動のほうが速い場合があります。

楽天:作業が自社内で完結しない

楽天が別物なのは、ページを一から作る必要があるためです。

RMSの入力項目

商品編集画面で設定する項目だけでも、以下のようなものがあります。

  • 商品管理番号(商品URLになる)
  • 商品番号
  • 商品名
  • キャッチコピー
  • 販売価格
  • 在庫数
  • カテゴリー
  • JANコード
  • 配送設定
  • 製品情報

タブも「バリエーション」「販売・価格」「在庫・配送」「製品情報」「ページデザイン」「定期購入」と分かれており、それぞれに設定項目があります。

Amazonが「価格と数量」で済むのに対し、楽天は入力項目そのものが桁違いに多い。

本当のボトルネックは画像

ただし、入力項目の多さは本質的な問題ではありません。慣れれば機械的に進められます。

問題は画像です。

楽天には相乗りの概念がないため、商品画像を自分で用意しなければなりません。弊社の場合、以下の工程が必要です。

  1. 知り合いのカメラマンに依頼して商品を撮影(まとめて実施)
  2. 撮影データをもとに、外注先へLP(商品ページ)作成を依頼
  3. 納品されたら商品登録

つまり、登録作業の前に外部への依頼が2工程入ります。自分の手だけで完結しないため、「1商品あたり何分」という測り方ができません。

撮影は効率のためまとめて行いますが、LP作成は納品を待つ必要があります。ここが多店舗運営における最大のボトルネックです。

説明文はAIを使うようになった

商品説明文については、以前は自分で調べて書いていました。現在はAIに相談しながら作成しています。

たたき台をAIに出させて、事実確認と調整を自分で行う。この方法で作成時間は減りました。

ただし、これで解決するのは文章部分だけです。画像の工程は変わりません。

CSV一括編集は今は使っていない

楽天にはCSVによる一括編集機能があります(有料オプション)。弊社も以前は利用していましたが、現在は使っていません。

1件ずつ登録し、そこからGoQSystemに取り込む運用にしています。Amazonも同様で、登録してからGoQに取り込む流れです。

商品数が非常に多い事業者であれば一括編集は有効ですが、弊社の規模では手動でも回ります。

メルカリShops:楽天から生成される

メルカリShopsは2〜3分で登録できます。

理由は、GoQSystemの機能で楽天市場の商品情報を取り込んで生成する仕組みになっているためです。楽天のページが完成していれば、そこから流用できます。

逆に言えば、楽天のページがなければメルカリShopsにも出せません。楽天の作業がボトルネックであることは、ここでも変わりません。

効率化できていない部分

正直に書くと、楽天の画像撮影とLP作成は効率化できていません。

ここが唯一、明確に「時間がかかっている」と自覚している工程です。

撮影をまとめて行う、外注先を固定するといった工夫はしていますが、工程そのものをなくすことはできません。商品ページの見た目が売上に直結する以上、手を抜く判断もしにくい領域です。

AIで画像生成やページ作成ができる時代になりつつあるので、今後は選択肢が増えるかもしれません。ただし弊社では試していないため、品質面での判断はできません。

これから多店舗展開する人へ

商品登録の観点から、押さえておくべき点を整理します。

  • Amazonと楽天の登録工数を同じに見積もらない。数分と数日の差があります
  • 楽天は商品数を絞る前提で計画する。Amazonと同じ数を並べようとすると破綻します
  • 画像の調達方法を先に決める。撮影・外注・自作のどれで行くかを、出店前に決めておくべきです
  • 一括登録機能は規模次第。数分で終わる作業なら、手動のほうが速い場合もあります
  • SKUの命名規則を最初に決める。Amazonで自動採番に任せると、後から統一する手間が発生します

販路を増やすとき、多くの人は「同じ商品を別の場所にも並べるだけ」と考えます。実際には、並べるための作業量がまったく違います。この差を織り込んで計画してください。

楽天出店そのものの流れについては楽天出店は申込から2ヶ月かかった|実際に時間を取られた箇所と準備すべきこと、SKU統一の重要性については多店舗EC運営で最初に詰まる3つのポイント|4店舗運営者の実体験で書いています。

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