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結論から言えば、売るべきは「好きなもの」ではなく「売れているもの」です。すでに需要が実証されていて、かつ強い競合がいない商品を選ぶ。これが初心者が最短で結果を出す道です。
筆者はAmazon・楽天・メルカリShops・自社ECの4店舗を10年以上運営しています。この記事では、実際に使っている商材選定の手順と、経験から見えた落とし穴を具体的に書きます。
「好きなものを売る」と「売れるものを売る」、どちらを選ぶべき?
初心者ほど「売れるものを売る」を選ぶべきです。
「好きなものを売る」は聞こえがいいのですが、需要があるかどうかと自分の好みは無関係です。好きな商品に需要がなければ、在庫と情熱が同時に減っていくだけになります。
筆者自身、最初からいまの主力商材を扱っていたわけではありません。もともとアパレルを販売していて、そこからシューケア用品に行き着きました。好きで始めたのではなく、売れる領域を探した結果として現在の商材にたどり着いています。
好きなものを売るのは、売る仕組みを一度作ってからでも遅くありません。順番の問題です。
売れる商材はどうやって見つける?
感覚で選ばず、データで「すでに売れている」ことを確認してから仕入れるのが基本です。筆者が実際に行っている手順は次のとおりです。
- 仕入先からJANコード一覧を入手する(取引先の取扱商品リスト)
- そのJANコードをリサーチツールに一括で投入する(Keepaなど、Amazonの販売履歴が見えるツール)
- 実際に売れている商品だけを抽出する(販売履歴・ランキング推移で判断)
- Amazon本体が出品していない商品に絞る
- 残った候補について、仕入値と販売価格から利益を計算する
ポイントは4番です。Amazon本体が販売している商品は、価格でも配送でも勝てません。どれだけ売れている商品でも、本体がいる時点で候補から外すのが現実的な判断です。
この手順の良いところは、「売れるかどうかの予想」をしなくて済むことです。すでに売れている実績のある商品だけを対象にするので、需要の有無で悩む必要がありません。
初心者が手を出すと苦労する商材とは?
ジャンル以上に注意すべきなのが、「同じ商品に見えて中身が違う」商品です。
たとえば日用品や消耗品では、次のような違いが当たり前に存在します。
- 入数違い:16枚入り、26枚入り、10個セットなど
- シリーズ内の仕様違い:羽あり/羽なし、昼用/夜用、長さ違い
- パッケージ違い:通常版、限定版、まとめ買いパック
これらは検索結果に並ぶと見た目がほとんど同じです。しかし別のカタログであり、価格も売れ行きもまったく違います。「売れている」と思って仕入れた商品が、実は隣の入数違いの方だった、という取り違えは実際に起こります。
対策はシンプルで、JANコードで確認することです。商品名や画像で判断せず、必ずJANコードが一致しているかを見る。この一手間を惜しむと、届いた商品が売れない在庫になります。
発注時の確認については発注のタイミングと数量の決め方でも触れています。
仕入先はどうやって見つける?
商材を決めてから仕入先を探すのではなく、仕入先を確保してから商材を選ぶ方が効率的です。
前述の手順は、仕入先のJANコード一覧が出発点になっています。つまり「何を売るか」は、取引できる仕入先の取扱商品の中から選ぶことになります。
仕入先の開拓方法としては、メーカーへの直接問い合わせ、卸サイトの利用、展示会などがあります。筆者が主力商材のメーカーと取引を始めた経緯はメーカーとの取引はどう始めたかにまとめています。
売る場所はどこにする?
商材が決まったら、次は販売する場所です。商材によって適した場所が変わります。
- すでに需要が実証されている商品:検索から買われるモール(Amazon・楽天)が向く
- オリジナル商品・ハンドメイド:自分のページで世界観を伝えられる自社ECが向く
自社ECを小さく試すなら、初期費用がかからないBASE
から始めるのが手軽です。売れる手応えをつかんでから、機能の充実したmakeshop
のような有料カートやモール出店へ広げる順番が安全です。比較はネットショップはどこで始めるべきかをご覧ください。
よくある質問
Q. 資金が少なくても始められる商材はありますか?
A. 単価の低い消耗品や小物は、少ない資金でも仕入れられます。ただし単価が低いほど手数料と送料の比率が重くなるため、1個売れて手元にいくら残るかを必ず計算してください。薄利の商品を大量に売る運営は、作業量の割に利益が残りません。
Q. 競合が多い商品は避けるべきですか?
A. 競合が多いこと自体は「売れている証拠」でもあるため、一概に避ける必要はありません。問題はAmazon本体がいるかどうかと、値下げ合戦になっていないかです。出品者が多くても価格が安定している商品なら、参入の余地はあります。
Q. 何種類くらいの商品から始めればいいですか?
A. 数は重要ではありません。まず1商品を最後まで回してみることを勧めます。仕入れ・出品・受注・発送・返品対応まで一巡すると、自分の運営で何がボトルネックになるかが見えます。その上で扱う商品を増やす方が、在庫リスクを抑えられます。
まとめ:予想せず、売れている事実から選ぶ
- 初心者は「好きなもの」より「売れるもの」を選ぶ。好きなものは仕組みができてからでいい
- 仕入先のJANコード一覧をリサーチツールに入れ、実際に売れている商品を抽出する
- Amazon本体が出品している商品は、どれだけ売れていても候補から外す
- 入数違い・仕様違いに注意。商品名や画像でなくJANコードで確認する
- まず1商品を最後まで回し、運営の流れを体験してから広げる
「何を売るか」は開業前の最大の悩みですが、答えを頭の中で探しても出てきません。すでに売れている事実をデータで確認する。この手順に落とし込めば、迷う時間は大きく減ります。

